東洋型保健学「未病」の必要性

保健学は、国民の健康寿命を伸長するために研究し普及しなければならない分野です。わが国は、古くから中国から「未病」という概念を輸入し保健に努めてきました。ただ、近年は寿命は延びていますが、食生活の乱れ、生活環境等の乱れにより死に至る10年間は寝たきりになる場合が多いのです。一度しかない人生を大切に生きるためには健康でなければなりません。しかも、高齢者の病人が増加して医療費は大幅な赤字が続いています。そのためには、病気になる前に治す(管理する)未病概念の普及が重要と考えます。

保健学を、西洋型、東洋型に区別する実益はあまりないのですが、時代の流れで「未病」概念が流行ってきています。大変に良いことだと思いますので更に東洋型保健学としての未病を研究し普及したいと考えます。


令和元年度の国民医療費は、44兆円を超えました。わが国は、高齢化が進み国民医療費の減少は考えられない状況です。国民医療費は、国家財政を圧迫し、家計を圧迫します。寿命は延びても病人が増加し、健康寿命は延びないことになります。解決方法は、あるのでしょうか。もちろん、人間は愚かではありません。ここで国家、国民が対処すべき方法があるのです。
その研究を進めるのが我が未病部会です。国家政策から、一人一人の国民の保健意識の普及こそ重要です。検査値の異常や自覚症状が出る前に対策をとるしか方法はありません。
いま、本物の未病の研究が必要な時が来ているのです。


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協力団体:日本未病医学会
日本保健学会 未病部会
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(参考)
令和元(2019)年度 国民医療費の概況

国民医療費の範囲と推計方法の概要pdf


健康寿命を延ばすための10の方法
1 禁煙⇒煙草は百害あって一利なし。
2 禁酒⇒少しの飲酒は良いとも言われているが、やはりできれば禁酒がお勧め。
3 食事⇒減塩、甘味料を控える、野菜を多くする、大豆食品を多く、魚類多くして、多様な食品を摂る。
4 体格⇒やせ過ぎない、太り過ぎない。
5 軽度の運動⇒歩くこと。
6 心理社会的要因⇒ストレスをためないように、自分に合ったストレス解消法を考える。
7 感染症⇒手洗い、うがいを励行し、人の多いところではマスクをする。
8 健康診断⇒定期診断を受ける。
9 口腔ケア⇒口腔内を健康に保つ。
10 社会参加⇒適度な人との交流を図る。

以上は、国立がんセンターなどの6機関の提言を一部書き換えました。

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